もうすっかり真夏ですね!きょうも「東京はかなり暑い」ですが、「屋久島はさらに熱かった。」
週末開催された「世界遺産屋久島オープンウォータースイミング2016」は、昨年度の風雨が強かったハードなコンディションから一転、狙い通りのこれ以上はないくらい素晴らしいコンディションになりました。気温は32度、水温26度、何と言っても目を疑うほどのすっごい透明度。「これこそOWSだ!」と言っても決して過言ではないくらいの素晴らしいレースになりました。ちょっとだけ前回のブログの続き、この前伝えきれなかった「世界遺産屋久島オープンウォータースイミング」の魅力をお伝えします。
- 「世界遺産」に登録されている場所で行われているレースはここだけ!やはり自然を大切にしている島ならではの水質。会場となった一湊海岸は鹿児島県で水質NO1の海岸です。私も前日にコース視察で泳ぎましたが、いろいろな海も見てきた私がびっくりしてしまうほどの驚きの透明度でした。
- レースの招集では選手ひとりずつ全員の名前がマイクを通じてコールされます。そして選手は名前がコールされるとスタートゲートまで観客でつくられた花道を全員でハイタッチしながら入場するというなんとも粋な演出!しかも名前のコールは鹿児島テレビなどで活躍する女性アナウンサー。スタート前にこれ以上盛り上げてくれるレースがあったでしょうか?
- 他のOWSではありえない豪華ゲスト。屋久島OWS親善大使の宮下純一さん(北京オリンピック銅メダリスト)、同じく親善大使の寺川綾さん(ロンドンオリンピック銅メダリスト)のお二人に加えて、今年はフィンスイミングの世界マスターズなどでも活躍しているお笑いタレントのじゅんいちダビッドソンさん。ご本人たちは気軽に参加者に声をかけて励ましたり楽しませたりしてくれてとってもフレンドリー。それに自らレースに参加するなどして常に会場を盛り上げてくれました。
- 前回のブログでも少し触れましたがなんと言ってもこのレースの見どころは海ガメ。本当にレース中に海ガメなんて見られるの?と思ったからもいるかと思いますが、レース中の目撃情報多数。レース後に行われた漁港でのパーティーは海ガメの話題で皆さん興奮気味でした。
- 5km、2.5km、1km全ての種目で完泳率は90%を越えている。特に5kmは95%とものすごく高い!しっかりとした泳力を持っている方々が参加しています。
パーティーのことなどまだまだ伝えきれない楽しさがたくさんあるレースなのですが、来年のお楽しみとして、この辺にしておきます。。。守谷は今回も審判長として1日中、船の上でジャッジをしていたのですが、レースに出ている皆さんを見ていて、久しぶりに泳ぐことが本当に羨ましくなるレースでした。
ということで泳ぎたくなってしまった守谷は屋久島から昨日帰宅して、今朝はレッツスイム町田に行ってきました。
先月末からスタートこのレッツスイム町田。スタートしたばかりのいまはなんと言っても全6コース貸切でのびのびと泳げるところがいいところ!私も今朝は1コースもらって中央ライン上を行き帰り。選手気分でトレーニングできてかなりお勧めです。最近は指導者というよりもレッツスイムレポーターのようになっている守谷ですが、今朝、担当した川戸コーチにメニュー作りについて根ほり葉ほり聞いてきました。
守谷:川戸コーチのメニューには、とにかく脚を鍛えるメニューが所々に入っていますが、トライアスロンやOWSを目的としている方にとって、なぜ、このようなキックのトレーニングが必要なのでしょうか?
川戸コーチ:一番は体幹の強化です。疲れた時でも常に姿勢を維持できるようになります。陸上で腹筋、背筋などやっても効果は得られますが、泳ぎに連動するにはやっぱり水中で鍛えるのが一番効果的です。そして次にスピードの向上。さらには疲れにくい身体づくり。この3つですね!
守谷:なるほど!水中では陸上よりも体のバランスを維持するのは容易いことではありませんね!よくトライアスロンをはじめたばかりの初心者やOWSでも長距離を泳ぐからと言って無理に2ビートで泳いでいる方をよく見かけます。効率の良いフォームをしっかりマスターしていないうちから脚をあまり使わない泳ぎを身につけようとすると下半身が下がってしまったり、腰から下の胴体をクネクネさせて蛇行しているような効率の悪いフォームが身についてしまいますよね。これは特に成人になってから泳ぎを覚えた方によくありがちのように見受けられますが、、、
川戸コーチ:ジュニアと違い、シニアではいかに抵抗少なく効率的に泳げるかが重要と考えています。しっかりとしたキックを持続的にできる様になると、スイムにおいても軽いキック(2ビート)でもしっかり姿勢を保てる様になります!
守谷:まずはしっかりとキックの打てる基本のクロールを身につけること!それによって体幹が定まり効率のいいクロールができあがる!それに逆に言えば6ビートを打つことができる方が2ビートも使えるようにすることで余裕につながり、省エネで泳ぐことにつながるということも考えられますよね。
川戸コーチ:それに残念ながら上半身より下半身の方が衰えは早いです。普段から疲れにくい身体づくりのためにも、普段からしっかりと下半身に負荷をかけておく事が重要と私は考えます。キックを練習している方としてない方では後々大きな差が出てくると思いますよ。
守谷:そうですよね!脚は第2の心臓とも呼ばれるくらい重要な部位。陸上で走ることも同じ効果があると思いますが、水泳の場合は何と言っても浮力によって関節に負荷をかけずに怪我の心配をすることなく下半身を鍛えることができますね。話は変わりますがOWSなどではスタート直後にオーバーペースになることで、すぐにバテてしまい、レースペースがガタガタになることが多々あるようです。このような方々にアドバイスをお願いします。
川戸コーチ:OWSやトライアスロンではスタート時のコース取りが重要ですね。無意識により良いポジションを確保したいと思い、オーバーペースになりがちです。スピードを求めて、普段キックのトレーニングをあまりしていない方に限って、はじめに足を使い過ぎ、バテてしまい、後半、疲れ切って足を引きずりながら泳いでる方をよく見かけます。普段から一定のキック練習をしていればそういった事はなくなりますね。
守谷:トライアスロンやOWSを楽しく完泳するには日頃のトレーニング、特にキックが大切ということがよくわかりました。川戸コーチ、今朝も良いトレーニングありがとうございました。
ということで川戸コーチのメニューの特徴はまずはキック。それにはしっかりとした理由があるんですね!「ん〜それじゃ〜辛そうだからちょっとなぁ〜」という方!川戸コーチはいろいろな方法でキックを楽しくトレーニングできるように工夫をしています。キック嫌いな方にこそ、ぜひレッツスイム町田に参加していただきたいなと思います。
【レッツスイム町田】
レッツスイム町田は現在週3回のペースで開催中!時間は朝6:30〜8:00。次回は7日(木)、担当はもちろん川戸コーチです。守谷もトレーニングに行く予定です。ぜひ、みんなで一緒に泳ぎましょう!