まだ寒い日が続きますが、宮古島・石垣や台湾など4月からのトライアスロンのレースが近くなってきたせいか平日の朝にも関わらず今朝の新代田の参加者は40名以上。各コース大入り満員で盛り上がっていましたね。一人ではできないようなキツイ練習も大勢で泳ぐと少しは楽に感じられたのではないでしょうか?
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本日のメニューは前半はプルで200mの持久系・後半はスイムでスピード系のメニューでした。
先日オーストラリアのパースで開催された『ロットネストチャネルスイム』(19.6k)に品川に参加しているメンバーの田中陽一さんが参加し水温22度の中を10時間15分で見事に完泳しました。オーシャンナビのメンバーの中でもいつかは挑戦してみたいという方も多いのではないでしょうか?
明日の新代田は櫻井先生と福島先生の担当です。
19:30からは代々木インドア50で東先生の「オーシャンプリント4」も開催です。
レース後に田中さんからレース中の心境を頂きました。これから挑戦を考えている方に参考になればと思います。
応援してくださった皆様へ
この度は私の「ロットネスト海峡横断泳」に際し心温まる応援をお寄せいただき、ありがとうございました。
無事に完泳のご報告をすることが出来、安堵しています。
平田先生より以下の御下問があり、これに答える形にて皆様へのご報告にしたいと思います。
Q1:完泳に掛かった時間は?
A1:10時間と15分です。想定は8時間でしたのでだいぶオーバーしてしまいました。ソロスイマーでゴールした人の中では限りなく「最後のフィニッシャー」となりましたので、本当にあわや関門タイムに引っ掛かりそうな勢いでした。
Q2:きつかったのはどのあたり?
A2:スタートしてから7K地点まではかなり順調でした。通過タイムが2時間半でしたのでまずまずだなと思っていました。しかしここから先、風と潮の流れが変化したため、左右への蛇行を繰り返しただけでなく、ピッチを上げてスクロールしても眼下の風景が変わらず、とてもシンドかったです。15Kを過ぎてからは「引き算」(アト何キロ)に考え方を変えましたが、特に17K~18K間はとても長く感じられ、「もうリタイアしよっかな」と本気で考えました。
Q3:きつかった時に考えたことは?
A3:応援しくれたみなさんのことです。あそこまでのご厚情を頂いておきながら、「DNFでした」という報告は出来ないなと考えたのが最大のストッパーになりました。「ロットネスト海峡横断 応援歌」のことは何度も思い起こしました。先生が船上から振り続ける日章旗・大漁旗を見るにつけ、フィニッシュ無くして帰国なしという思いでおりました。
Q4:想定外だったことは?
A4 :水の冷たさですね。当日の海水温は22度とのことでしたが、10K地点付近から本気で低体温症のことを心配し始めました。キックを多めに打つことで体温の上昇を図りなんとか事なきを得ました。
Q5:次の目標は?
A5:まだ何も考えられませんが、もうこの手のレース(自分の限界値の向こう側を見るような)は当分遠慮したい気分です。ラフォーレのプールでのんびり泳ぎ、たまにジョギングをするといった「真人間」の生活を取り戻したいと思っています。
Q6:最後に応援してくれた方々へのメッセージを
A6:新年会での応援メッセージの数々、出発時のお見送り、レース当日のFB上での励まし、ゴール後の賞賛。何一つとっても私の想像や予想を大きく上回る対応をしていただき、驚くと共に感謝の念を一層強くしています。「ありがとうございました」との言葉が陳腐に響くくらい、感謝しています。今後、皆様のそれぞれのチャレンジがおありかと思いますが、微力ながらお役に立てれば幸いです。
田中陽一 2017.2.26 オーストラリア パースにて。
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